<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>
イスタンブール工業会議所(ISO)が発表した2017年の工業部門の売上高上位500社(ISO500)によると、2005年以来12年ぶりにトヨタ・トルコが3位にランクインしました。
上位10社は例年通り、エネルギー、自動車、家電、鉄鋼の4分野が占め、1位は石油精製会社テプラシュ、2位はフォード・オトサンが入り、自動車セクターの好調が目立っています。
トルコの製造業は、1990年代に発展した繊維・衣料品、食品加工などの軽工業から、近年では外国資本の進出によって自動車産業、鉄鋼などの重工業へとより幅広い発展を遂げています。主力となる輸出品目も自動車・鉄鋼が中心となっていますが、これらの製品の生産のための部品や周辺機器などは輸入品への依存が高いのが現状です。
トヨタ トルコ
Toyota Motor Manufacturing Turkey Inc. (トヨタ トルコ)はトヨタの欧州生産拠点の1つです。
1994年に生産を開始し、28万台の生産実績を誇っています。
トヨタ トルコの2016年の売上は6位であり、2017年には3つ順位を上げました。2017年の輸出額は500社中2位です。
トルコ トヨタはヨーロッパ最大のトヨタの生産工場であり、トルコ最大の自動車メーカー及び輸出企業の1つです。
Photo by トルコ経済新報
トルコの自動車産業
トルコにおける自動車の生産高は、前年比12.6%の167万3,664台、輸出は16.8%増の133万2,794台とともに増加し、過去最高の記録となりました。
自動車工業協会(OSD)によると、2017年の自動車の生産は国内販売の鈍化にもかかわらず、EU向けの輸出の好調が続いたことが過去最高の輸出額に繋がりました。
前述のように、トルコの自動車産業はエンジンなどの主要コンポーネントを海外からの輸入に頼っていることが現状として問題視されていましたが、エルドアン大統領は2017年11月にはプロトタイプの電気自動車を2019年から生産するという国民社計画を発表し、同計画のプロジェクトでは部品も含みすべてを国産とすることを発表しています。