2016年8月19日金曜日

トルコの果樹園に残された心温まる置き手紙

トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>
トルコ北西部ブルサのイズニック市にある果樹園から、ちょっと微笑ましいニュース。

イフラス通信社が7月7日に一報を、さらに7月13日に後日談を掲載していたのをまとめてみました。

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断食月明けの祝日のあと、二日ぶりに自分の果樹園に戻った園主が、一本の木に括りつけられた5リラのお金と次のように書かれたメモを見つけました。

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「良い祝日を!アプリコットとプラムを頂きました。妻が妊婦なもので、ご容赦ください。」


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どうやら、果樹園の中を車で通り抜けていた誰かが、道中で果実を食べたくてたまらなくなった妊婦の妻のために、少しばかり果樹園から失敬し、その代金をメモと一緒に木に括って立ち去ったようです。



園主は「こんな同胞がいることを誇りに思う」といたく感激し、すぐさまFacebookに投稿、瞬く間に拡散し、この知らせはメモを残した当人、ソネル・カヤさんに届きました。

カヤさんのこの行為が同業者組合の道義を体現するモデルであるとして、ペンディック同業者組合から『Ahilik Beratı (同業者証)』が授与されることに。

記者からのインタビューに答えるカヤさんは次のように話しています。

「家族で新しく開通するオズマン・ガーズィ橋を見るためにブルサに向かっていたんですが、途中<イズニック>と書かれた標識が見えて、たぶん何か史跡などあるんじゃないかと思って立ち寄ったんです。道の両脇は果樹園になっていて、しばし鑑賞するために車を止めたのがアリさんの果樹園でした。地面に落ちている実を少し失敬して食べたんですが、妻は妊婦なので落ちている実を食べさせるわけにはいかない、でも私たちが食べているのを見て妻はたまらなくなったようで。やむを得ずアプリコットとプラム、それからリンゴを一つずつ木からもいで食べさせました。」

「それから、メモを残そうと思いついたんです。書いたメモとお金をリンゴの木に括りつけてその場を後にしました。それから二日後、SNSで見かけて、園主にたどり着きました。祝日の後伺って、改めて彼らの許しを頂戴できました。私たちを我が子のように迎えてくださって、さらにカゴいっぱいのプラムとオリーブ、それにオリーブオイルを贈ってくれました。私が残したメモと5リラは額縁に入れて飾られていました。私の取った行動が、後々若い世代のお手本になればと思います。」


仁義に篤いトルコの人々ならではの、素敵なエピソードですね☆




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