三菱日立パワーシステムズは(MHPS)は、トルコの独立系発電事業者(IPP)であるゲルマット社が運転する地熱発電所から長期に渡る部品管理・保守サービスを受注したと発表しました。
受注の対象である発電所の1号機と2号機共にMHPSが受注し製作したものであり、それぞれ2009年、20015年から運転をしています。
受注サービスは今後7年間の契約で結ばれており、その後の契約延長も可能となっています。MHPSが地熱発電のサービスでこのような受注を受けることは初めてであり、”欧州サービス部門の優秀な人材を活用したサービス提案が高く評価されたものである”(MHPS 公式ホームページより)としています。
photo by MHPS 公式HP
今回対象となる発電所はゲルメンチック地熱発電所という名前で、エーゲ海にほど近いトルコ第3の都市、イズミル(Izmir)の南約60キロメートルのアイディン県(Aydin Province)に位置しています。
アイディン県(Aydin Province):
およそ15万人の人口を持ち、トルコの重要な農業生産地域。
特にイチジクの生産地としては有名であり、その他にもオリーブ、栗、綿、柑橘類などが生産されている。
日本の地熱発電
日本の地熱発電資源は、アメリカ、インドネシアに次いで世界第3位と非常に高いポテンシャルを秘めています。それにも関わらず、日本国内の発電電力量に占める地熱発電の割合はわずか0.7%しかありません。日本国内ではまだまだ活用が遅れている地熱発電ですが、日本の持つ地熱発電関連技術は世界で非常に高く評価がされていることをご存知でしょうか。
地熱発電用のタービンでは、三菱日立パワーシステムズ、東芝、富士電機などの日本企業が世界シェアの大半を占めています。
三菱重工は、火山大国として有名であり、1年間の電力消費量の約25%を地熱発電で賄うアイスランド発で、世界有数の地熱発電事業会社、レイキャビク・エナジーと協業関係を結んでおり、実際にアイスランドへの地熱発電設備の納入も行っています。
東芝は1966年に国内初となる地熱発電所に、地熱発電用のタービンを納入。現在までに全世界に50を超えるユニットを納入してきています。東芝のタービンは発電能力では世界のトップシェアを保持しており、日本の高い技術を持ったものづくりの力はこう言った場所でも生きていることを再確認することができます。
このように世界各地で存在力を発揮している日本企業との技術。今後の益々の活躍に期待です。
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