2018年6月14日木曜日

V4諸国の中でポーランドの占める位置

<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

V4という言葉はご存知だろうか。
ヴェイシェグラード・グループ(Visegrad Group)と呼ばる地域協力機構で、ポーランド、スロバキア、チェコ、ハンガリーの中央ヨーロッパ諸国4 か国から成っている。

各国の友好・協力関係を深めることを目的に1991年に設立された。
この近隣諸国の中でポーランドはどういった立ち位置を占めているのか、2018年3月に発表された日本貿易振興機構(JETRO)の"2017年度日本発 知的財産活用 ビジネス化支援事業エコシステム調査"を参考に見ていきたい。

まず先に挙げられるのは、他の3ヶ国と比較しての人口の多さだろう。

                    JETRO資料より作成

図から見てもわかるようにポーランドの人口規模は、約3800万人と他国と比べ、ずば抜けている。
この市場の大きさにより、ポーランドでは他国と比べて、B2Cのビジネスモデルの可能性も大きい。しかし、Startup Poland Foundationの報告書によると、76%がB2Bのビジネスモデルであるという。

V4諸国のうち、ポーランドでは最も安定したスタートアップ促進政策を取っている。
2016年2月に採択されたモラヴィエツキ計画ではイノベーション支出の拡大が盛り込まれ、同年にはスタートアップ支援のための「スタートアップ・イン・ポーランド」プログラムも開始した。

ポーランドの地理的特徴は、首都ワルシャワ以外にもスタートアップが点在していることである。
クラクフやブロツワフ、ポズナン、トルン、ウッチなど様々な都市にスタートアップハブが存在し、成長を遂げている。

先日のブログ記事でも触れたように、ポーランドのベンチャー企業と日本がコラボするなど、アジアに進出を遂げている企業もある。
元々ポーランドは世界の中でも優秀なソフトウェアエンジニア多くいると言われており、アジアに多く進出する企業はIT系企業であることが圧倒的に多い。

日本企業のパートナーとしてポーランド企業の名前が今まで以上に多く聞かれる日も近いのではないか。

2018年6月13日水曜日

日本たばこがポーランドに新工場

<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

日本たばこ(JT)がポーランド中部のウッジ(Lodz)に加熱式たばこの新工場を建設します。

新たな工場で生産されるのは、加熱式の「プルーム・テック」と呼ばれるもの。
日本たばこは、今後数年間で海外への投資を増やす戦略で、今回のポーランドへの工場新設はこの投資の一環。

今回の建設で新たに約80名の雇用が見込まれており、ポーランド国内で日本たばごの従業員として雇用される人数は1800名を越えると見られています。

JTはこれまで、プルーム・テックの本体部分を中国、カプセル部分を静岡県で作っていました。ポーランドにはカプセルの生産設備が新設され、プルーム・テックの製造が国外でされるのは、ポーランドが初ということです。

ポーランドは、もともと男性の喫煙率が32.4% (2015年世界銀行のデータ)と高いのですが、近年電子タバコの人気は非常に高まっており、ショッピングモール内などでも吸っている人をよく見かけます。

今回、生産されることになる加熱たばこはポーランド国内でも販売予定で、スイス、米国を含む他の国々にも販路を広げる計画です。

先ずは、ポーランド国内で今後どのように需要が伸びていくか、注目したいところです。

Ludz (ウッチorウッジ)
ポーランドの産業・工業都市。ワルシャワ、クラクフに次いで人口が多く、かつては織物の産地として繁栄しました。

Photo by Ploom Tech Official Site


2018年6月6日水曜日

ポーランドのベンチャー企業とハウステンボスがコラボ

<ポーランドとの貿易・輸出入、ポーランドへの投資、ポーランド進出を考える日本の企業様へ>

長崎に東京ドームが優に30個は入る広大な土地を持つハウステンボス*は、ポーランドのベンチャー企業「サウル・テクノロジーズ」に投資し、従来のものと比べて圧倒的にコストが低い太陽光発電の開発に取り組んでいます。
*長崎県にあるテーマパーク。単独のテーマパークとしては日本最大であり、2010年からは大手旅行会社HISの傘下に入っている。

現在の太陽光発電のコストは1ワットあたり約24円。新しく開発中の太陽光発電ではこの費用を6円にまで下げることができます。この数字は石油よりも安く、石炭並みか、それよりも低い価格だそうです。

また、太陽光発電では、夜には発電できないため、備蓄用の電池も同時に開発しています。従来のリチウム電池ではなく、植物系の原料を使うことで充電可能回数を増やしたり、原価を下げたりすることが可能だそうです。

テーマパークのハウステンボスが、太陽光発電の開発に乗り出すとは驚きですが、同園では今までにも、テーマパークの周辺で太陽光発電に関連するプロジェクトなどを行ってきていたようですね。

再生可能エネルギー100%で運営をするテーマパークになることができれば、注目を集めることは間違いないでしょう。

見た目もこれまでの太陽光電池とは違い、プラスティックのような素材で作られたぺらぺらの薄い板。完成すれば、安全性に疑問の残る原子力発電や、環境に影響のある火力発電所に変わる劇的なエネルギー供給源になるのではないでしょうか。


今後も注目していきたいプロジェクトです。

サウル・テクノロジー社(Saul Technologies)
本社:ワルシャワ、ポーランド
日本オフィス:東京都港区
公式HPhttp://sauletech.com
サウル・テクノロジー社は、薄く、軽量かつ低コストのソーラーパネルを開発している企業です。

          Photo by Saul Technologies website

2016年12月19日月曜日

トルコ産食材の魅力 その4~FOODEX2017、トルコ・パビリオン乞うご期待!!

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>


(※写真はFOODEX JAPAN2016)

2017年3月7日~10日、第42回FOODEX JAPANが幕張メッセにて開催されます。アジア最大級の国際食品・飲料展示会として知られているFOODEXには、国内外から3000社を超える出展者が集います。前回は78の国と地域から3197社が出展、約77,000人が訪れました。トルコは毎年エーゲ輸出機構をオーガナイザーとして、ナショナル・パビリオンの出展を実現しています。前回は36社がパビリオン出展、今回は40社に増やして、さらに多彩なトルコ産食材でパワーアップしたパビリオンにする予定です。

今トルコの食品輸出業界は、日本をはじめとする極東アジアに高い関心を払っています。食品自給率が39%(H27年度)で年間の食品輸入額が800億ドルにも達する日本市場。この市場への参入やポジション強化を目指す企業にとって、FOODEXは大きなチャンスです。トルコ経済省はFOODEXへの自国からの出展を促すために、これまで出展費用の50%を負担していましたが、その助成額を70%まで引き上げました。とりわけ、日本はトルコにとって戦略的重要輸出国で、双方がWIN-WIN関係になることが期待されています。

2016年1月~10月のトルコから日本への輸出額は約1億1,200万ドル(約123億円)。日本とトルコの長い友好の歴史に加え、近年オリーブオイルやドライフルーツ、ハーブといった健康的な食品のトレンドが盛んになっている日本市場はトルコにとって大きなチャンスと捉えられています。その需要に応えるためにも、トルコ産品は「品質」を追求し、日本市場での普及を目指しています。

トルコ政府は2004年に【TURQUALITY】政策を始動させ、現在も経済省管轄で進められています。これは、トルコが国際市場で自国ブランドを確立させたプレーヤーとなるために、「10年間で10の世界的ブランドを構築する」ことをスローガンとした国家的支援プラットフォームです。国が定める基準を達成した企業に認証を賦与し、その品質とブランド性を保証しようというもので、それに向けて各企業への支援・教育などを実施しています。
今、日本でのトルコ食材認知に向けたTURQUALITYプロジェクトが推し進められており、日本としてもトルコ産の「品質の一貫性」に向けた取組みに大いに期待したいところです。

FOODEX2017では、以下の食材および加工食品生産者の出展が待たれています。
・海産物
・トマトペースト、トマト缶
・ピクルス
・パスタ各種
・ドライフルーツ(アプリコット、レーズン、フィグ)
・ナッツ類(ヘーゼルナッツ、ピスタチオ)
・オリーブおよびオリーブオイル
・小麦粉および小麦粉製品
・ハーブティー、薬草、スパイス、ハーブ
・惣菜(肉または肉製品を除く)
・ダイエット食品
・卵
・鶏肉および鶏肉製品
・冷凍食品(果物・野菜含む)
・食品添加物
・有機食品
・インスタント・スープ
・調味料
・ビール、ブランデー、リキュール、ウィスキー、ワイン等アルコール飲料
・果汁、ミネラルウォーター、その他ノンアルコール飲料

ぜひ多彩にパワーアップしたトルコ・パビリオンをお楽しみに!!!


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2016年12月15日木曜日

トルコ産食材の魅力 その3~ブルサの黒イチジクが大人気!

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

創世記にも登場するイチジクは、世界最古の栽培品種化された植物であった可能性も示唆されている、歴史の古い果物です。原産地には諸説あり、アラビア半島南部とする説や、もっと広く東地中海沿岸から南西アジア(トルコからアフガニスタン)にかけて、など様々です。
トルコは、干しイチジクに関しては世界最大の生産・輸出国で、日本でもドライの白イチジクはトルコ産のものを多く見かけます。
実は、生イチジクもトルコの重要な輸出産品のひとつ。特にトルコ北西部のブルサで生産されている黒イチジク、別名『ブルサの黒』("Bursa Siyahı")は、世界一の品質を誇るとされています。



黒イチジクは、抗酸化作用、脂肪燃焼の促進、血流改善などに効果的なポリフェノールを多く含んだ健康食品ですが、気候風土的に日本での栽培は難しいとされています。ブルサ産の黒イチジクは、生食用として22か国へ輸出されています。今年は気候の変動により例年よりも早く熟してしまったため、余剰品が多く出てしまい、昨年と同程度の価格での販売はできませんでした。昨年のキロ単位平均価格は2.6ドル前後で、今年は2.3ドル前後。今年の輸出量は昨年に比べ1/3減少し、輸出額では約40%の低下となっています。それでも、2016年1月-10月で約500万kg輸出され、約1,200万ドル(≒12億円程度)の外貨獲得に貢献しています。

トルコの黒イチジクの輸出先は主に欧州諸国です。輸出の約50%はドイツとイギリスに向けてのもの。次いでオランダ、オーストリア、ベルギー、フランス、香港、スイス、カナダ、ノルウェーなどで食されています。

ウルダー青果物輸出企業組合(UYMSIB)のセミフ・ヤズガン会長によると、黒イチジクの市場拡大に向けて、極東へのプロモーション・プロジェクトがスタートするとのことです。今日、中央ヨーロッパ、ロシア、中東で拡まっている黒イチジクは、このプロジェクト実現により日本を含む極東アジアへの輸出が現実のものになると期待されています。

甘みが強く桃のような芳香を放ち、かつ体に良いという魅惑のフルーツ、黒イチジク。
日本でお目にかかれる日もそう遠くないのかもしれません。

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2016年11月28日月曜日

MUSIAD JAPANの設立記念式典が盛大に開催される



独立工業・企業家協会(MUSIAD)MUSIAD JAPAN設立記念式典が1125日の
午後7時半から新宿ヒルトンホテルにて多数の政府および業界関係者を招いて
盛大に開催された。MUSIADは非営利、ボランティアを基本理念に置いた
ビジネスマンのための協会である。


1990年に5人の実業家とビジネスマンにより設立され、現在、トルコ国内に86
活動基点、72カ国に168の協力機関、11,000人(46,000企業)の会員を誇るNGOである。

周知の通り、201511月、JETROMUSIAD は両国の貿易投資促進に向けた協力枠組み
の構築を眼目ととする協力覚書(MOU)をトルコ・イスタンブールで締結。中小企業ビジネス
団体であるMUSIADとの協力により両国の中小企業交流の促進と発展、相互支援と育成を
目的とする。


                2015年11月MOUを交わす

このたびMUSIAD本部および海外メンバーが来日しMUSIAD JAPANの設立記念を祝った。
冒頭、一般社団法人MUSIAD JAPANMahmut Munir Guzel理事長が挨拶に立った。
Guzel理事長からは流暢な日本語で設立の経緯やMUSIADの設立趣旨について説明があった。MUSIAD本部からはNail Olpak会長からはMUSIADの活動について詳細な説明があった。


            Guzel 日本代表                                          Nail Olpak 会長

引き続いて、ジェトロ前田茂樹理事、駐日トルコ大使館大使らの祝辞があった。
日本とトルコとのビジネスの活性化に今後大きな役割と貢献をもたらしてくれることを
MUSIADに期待してやまない。



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2016年11月10日木曜日

トルコ食材の魅力 その2~2016/17シーズン、エーゲ地域の柑橘類生産量予測は?

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>


2016/17シーズンのエーゲ地域の柑橘類生産量予測が発表され、地域の生産者の顔をほころばせています。

エーゲ青果物輸出企業組合は、地域の柑橘類生産量把握のためエーゲ農業調査機関に調査を依頼。調査チームはエーゲ地域のイズミル、ムーラ、バルケシル、アイドゥンで、生産者たちと直接対面しながら調査を進め、結果、エーゲ地域の柑橘類生産量合計は2016/17シーズンで511,711トンに達すると予測しました。

柑橘類生産量予測チームは、マンダリン生産量は219,533トン、レモンにおいては68,336トンで増加が見込まれているとする一方、オレンジは221,302トン、グレープフルーツは2,540トンと減少すると予測しています。

トルコ輸出業者協議会議員でありエーゲ青果物輸出業者組合会長のルザ・セッヤール氏は、
「エーゲ地域の柑橘類生産量は今シーズン15%増で品質も上々。ロシアへの輸出が再開し、生産者・輸出業者ともに顔がほころぶシーズンに」と言及し、更に「トルコ柑橘類の主要輸出先はロシアで全体の35%を占め、マンダリン、レモン、グレープフルーツの対ロシア輸出が第一位、オレンジは二位。シーズンのスタートに合わせロシア市場が開かれたことで生産者・輸出業者は勢いづき、セクターすべての関係者の努力が報われそう」と期待を寄せています。

輸出品目としては、レモンとマンダリンがほぼ同率首位となっています。トルコ料理に欠かせないレモンは、およそ70か国に輸出され、世界中の食卓に届けられています。
日本ではトルコ産柑橘類ではグレープフルーツが解禁されています。地中海沿岸で育まれたトルコ自慢の味、ぜひ日本にももっと多くの種類が届いてほしいですね。


トルコの2015年柑橘類輸出
製品名輸出額(USD)
レモン298.072.768,34(≒約298億円)
マンダリン298.045.722,63(≒約298億円)
オレンジ168.644.710,27(≒約168億円)
グレープフルーツ75.512.294,61(≒約75億円)
合計840.275.495,85(≒約840億円)

輸出先ベスト3【レモン】
1. ロシア73,800,000ドル(≒約73.8億円)
2. イラク42,000,000ドル(≒約42億円)
3. サウジアラビア29,000,000ドル(≒約29億円)

輸出先ベスト3【マンダリン】
1. ロシア144,800,000ドル(≒約144.8億円)
2. イラク67,000,000ドル(≒約67億円)
3. ウクライナ35,000,000ドル(≒約35億円)

輸出先ベスト3【オレンジ】
1. イラク69,500,000ドル(≒約69.5億円)
2. ロシア54,500,000ドル(≒約54.5億円)
3. ウクライナ14,000,000ドル(≒約14億円)

輸出先ベスト3【グレープフルーツ】
1. ロシア21,000,000ドル(≒約21億円)
2. ルーマニア6,500,000ドル(≒約6.5億円)
3. オランダ5,700,000ドル(≒約5.7億円)
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